第6章 ゲームの進行
第59条 得点
a)得点は以下の場合により認められる。
1. オフェンスのプレーヤーがブルームでボールをゴールの中に打ち込んだとき。
2. ボールがオフェンスのプレーヤーの体や足に当たって、ゴールに入ったとき。
3. どのような行為によっても、ディフェンスのプレーヤーがボールをゴールにいれたとき。この場合、アシストは認められない。
4. オフェンスのプレーヤーがデフェンスのプレーヤーによって、やむを得ずゴールクリーズに入ってしまっている間に、ボールがゴールに入ったとき。
b)以下のケースにおいては得点は認められない。
1. オフェンスのプレーヤーがブルーム以外のもので、ボールを打ったり、ゴールに直接投げ入れたとき。
2. オフェンスのプレーヤーが自分の肩より上の位置にあるブルームで打ったとき。
3. オフェンスプレーヤーの体の一部が、ボールより先にゴールクリーズに入ったとき。
4. オフェンスのプレーヤーが足、手又は体の一部でボールを打ち、そのボールがディフェンスプレーヤーに当たらずにゴールに入ったとき。
5. 規則によらずに、ゴールしたとき。
6. ボールがオフィシャルの見ていないときに、ゴールしたとき。
第60条 アシスト
定義:ボールを合法的にシュートしようとするチームメートに直接パスする行為。
通則:アシストは得点に貢献したオフェンスのプレーヤーのみに認められる。
第61条 得点の分類
a)1つのゴールで2つ以上のアシストは認められない。
b)得点分類においては、ゴール及びアシスト1つにつき1ポイントとする。
第62条 交代
ゲームの進行中、ベンチのプレーヤーは氷上のプレーヤーと交代することができる。この交代は、プレーの中断中及び進行中、どちらの場合でも行うことができる。ゴールキーパーがオフェンスのプレーヤーとなることもできる。
A.プレーヤーの交代
a)プレーの中断中の交代:
規則:プレーの中断中の交代はいかなる場合も認められているが、そのためにプレーの再開を遅らせたり、妨げてはならない。
方法:いかなるプレーヤーの交代も、オフィシャルがフェイスオフの位置に着くまでに完了していなければならない。
1. ホームチームに十分な時間を与えるため、ビジターチームは、先に交代しなければならない。
2. 全てのプレーヤーは、交代しようとするときは、駆け足で行わなければならない。
b)プレー中の交代
規則:いかなる場合も認められる。
方法:交代するプレーヤーは故意にプレーを妨害せずに、速やかに自チームのベンチに戻らなければならない。交代でゲームに参加するプレーヤーは、リンクに出る前には、自分の交代するプレーヤーがベンチに戻ってくるまで、片手をチームベンチの正面のボードにつき待機しなければならない。
特記:交代によって入ったプレーヤーが、出たプレーヤーの数を上回る場合には、当該プレーヤーはゲームの進行を妨げずに速やかに自ベンチに戻れば、ペナルティーは課せられない。
c)ペナルティーベンチを出るときの交代
規則:ペナルティーベンチにいるプレーヤーは、そのペナルティー時間が完了したとき、出場することができる。
方法:ペナルティーベンチを出たプレーヤーは、必ず氷上を通って自ベンチに帰らなければならない。
B.ゴールキーパーの交代及びその特権
通則:ゴールキーパー交代は、プレー中及び中断中のいかなる場合においても、ルールに従って行う限り、チームコーチが希望するだけ、何度でも行える。
a)ゴールキーパーからゴールキーパーへの交代
1. ゴールキーパーからゴールキーパーへの交代は、オフィシャルにその旨を告げ、プレー中及び中断中、いかなる場合においても行うことができる。
2. けがによる交代を除き、ウォームアップの時間が認められない。
b)ゴールキーパーのオフェンスプレーヤーとしての
参加
1. ゴールキーパーがオフェンスプレーヤーとして参加しようとするとき、規則に従い行う場合は、コーチが希望するだけ何度でも行うことができる。
c)ゴールキーパーの交代の後、交代したゴールキーパーもプレーヤーとして加わることができる。また、その逆も行える。
特権:
a)ゴールキーパーには、キーパーゾーンの中にいるとき、又は体の一部が触れているときには、特権を認められている。しかし、そのゾーンを1歩でも出た場合は、他のプレーヤーと同様とみなされる。
b)ゴールキーパーには独自の装具を身につけることが認められている。
c)ゴールキーパーはペナルティベンチにいるときにも、交代することができる。
d)ゴールキーパーのみが、ゾーンの中にいる場合に限り、近づいた敵のプレーヤーからボールを守るために、両手で覆ったり、押さえたりすることができる。
e)ボールがネットの上に乗る等、動かなくなってしまった場合は、そのボールを打ったプレーヤーがデフェンス側であろうと、オフェンス側であろうと、全てゴールキーパーによってディフェンスされたボールとみなされる。
第63条 パス
A.認められるパス
a)ブルーム又は足によって行われたパス
b)手で打った後、インターセプトされ相手にコントロールされたパス。
c)ゴールキーパーがゾーン内にいるときに、キーパーがゴールラインの横又は後ろに手で行ったパス。
B.認められないパス
a)明らかに手で打ったパス
b)キーパーがクリーズの中にいるときに、ゴールの前方に手で行ったパス
c)キーパーがクリーズの外にいるときに手で行ったパス。
第64条 フェイスオフ
a)得点の後及び各ピリオドの始めはフェイスオフによってプレーが開始される。
b)ボールが動かなくなったりリンクの外に出てオフサイドとなった場合の再開はフェイスオフによって行われる。
c)得点が入った場合にそのプレーは完結したという。
プレーとは、ゴールを導くための一連の動作のことである。ゲーム若しくはピリオドは、完結したプレーのみによって成り立つものではない。
d)フェイスオフをする前に、オフィシアルはフェイスオフの位置を決定し、ボールを落とす自分の場所も確定する。
e)ボールがはねずにプレーヤーの2本のブルームの間に落ちた場合のみ、そのフェイスオフは有効となる。
第65条 フェイスオフ時のプレーヤーの位置
a)フェイスオフサークル、ニュートラル及びセントラルポイント
ニュートラル及びセントラルポイントにおいてフェイスオフをしようとするプレーヤーは、相手チームのテリトリーに向かって立つ。この場合、2人のプレーヤー肩の間を少なくともブルーム1本分(約1.25m)あけるものとする。また、プレーヤーは体の一部がサークルの外に出てはいけない。
b)フェイスオフをしようとするプレーヤーのブルームはフェイスオフサークルに向け、中心に置き、氷上に付けておくものとする。この場合決してフェイスオフスポットを隠してはいけない。
c)フェイスオフをしようとするプレーヤーは一方の足をフェイスオフスポットを通りセンターのレッドラインに垂直な仮定線上に置かなければならない。
第66条 フェイスオフ時の他のプレーヤーの位置
a)サークルの無いフェイスオフスポット
フェイスオフをしようとする2人のプレーヤーを除きいかなるプレーヤーもフェイスオフスポットの4.5m以内に入ってはいけない。
b)サークルのあるフェイスオフスポット
フェイスオフがセンター若しくはエンドのサークルで行われる場合、フェイスオフをしようとする2人のプレーヤーを除きいかなるプレーヤーもサークルの中に入ってはいけない。つまり、フェイスオフサークルのラインより外にいなければいけない。
第67条 フェイスオフの実施
a)フェイスオフは、ボールがバウンドせずに氷上に落ちた場合のみ、公式に認められる。
b)オフィシャルがボールを氷上に落とすと、フェイスオフをしようとするプレーヤーは、ボールをブルームを使って、取り合うことができる。この場合、ボールを相手側へ押し出すようにするか、又、自分の側へ引き戻すようにするかという行為でなければならない。(決してブルームを上下させてはいけない。)
第68条 フェイスオフの位置の決定のきまり
a)プレーの中断の後のフェイスオフはそのプレーの中断の原因となったプレーヤーのテリトリーで行われる。その場合のフェイスオフの位置は、その中断の原因となったプレーの最も近いフェイスオフスポットとする。
b)ゴールの後のフェイスオフは、リンクのセンターで行われる。
c)2人のプレーヤーが同時に起こした原因によるフェイスオフは、その中断の原因となったプレーが発生したゾーンのフェイスオフスポットで行われる。
d)ルールを守らなかったことによるフェイスオフは、その原因の発生となったプレーが行われていた場所に最も近いフェイスオフスポットで行われる。
e)オーバータイム中に、攻撃しているプレーヤーがセンターのレッドラインより自サイドからシュートを打ち、ゴールに入った場合は、そのシュートを打ったゾーンでフェイスオフを行う。
第69条 レッドライン上のオフサイド
定義:攻撃しているプレーヤーがボールに先行してオフェンシヴテリトリーに入ることをいう。
通則:プレーヤーがボールに先行してオフェンシヴテリトリーに入ったかどうかは、シューズの位置によって決定される。プレーヤの片方若しくは両方のシューズがラインの外端に接している限りはオフサイドとはならない。又、ボールが完全にセンターのレッドラインの外端を超えるまで、オフサイドは発生しない。
a)即時に笛を吹かれるオフサイド
1. アドヴァンテージを与えたプレーヤーのチームメイトがボールと共にオフェンシヴテリトリーに入った場合。
2. アドヴァンテージを与えたプレーヤーのチームメイトがオフェンシヴテリトリーでボールを受けた場合。
b)ディレイドオフサイド
1. ボールを所有しているチームのメンバーがボールより先にオフェンシブテリトリーに入り、そのボールが明らかにインターセプトされ、センターのレッドラインをドリブル又はパスで超えた場合に、ディレイドオフサイドは解除され、プレーが続けられる。
2. ボールがディフェンスプレーヤーの体、装具又はブルームに当たらずにバウンドしてしまったことにより、結果的にオフェンスのプレーヤーがボールより先にオフェンシヴテリトリーに入ってしまった場合には、その事実が発生した時からボールが当該テリトリーを出るまで、ディレイドオフサイドが発生する。
3. ディレイドオフサイドの場合に、ボールを所有しているプレーヤーがルール違反をしたことによりプレーが中断したときは、そのプレーを中断させた違反がペナルティーの対象となる。
4. ディレイドオフサイド中に、ディフェンスのプレーヤーがボールをクリアし、そのディフェンシヴゾーンからボールが出た場合には、ディレイドオフサイドは解除され、プレーが続けられる。(ディレイドオフサイドのガイドラインによる。)
5. ディレイドオフサイド中に攻撃側のプレーヤーが打ったボールが相手側のゴールクリーズに入った場合には、直ちにプレーは中断される。
c)ダブルオフサイド
センターのレッドライン上でのディレイドオフサイドが発生している間に、ボールを受け取ったチームに第2のオフサイドが発生したときは、第1のオフサイドを発生させたチームが自テリトリーでボールを所有しない限りは、第2のオフサイドを発生させたチームの側のニュートラルディフェンシヴゾーンにあるニュートラルスポットでフェイスオフを行う。
d)故意のオフサイド
オフサイドを発生させたチームのプレーヤーが故意にオフサイドを発生させたとオフィシャルが認めた場合は、オフェンシヴチームのディフェンシヴテリトリーでフェイスオフを行う。
第70条 アイシング
定義:アイシングはボールが自テリトリーから相手プレーヤーのいかなる妨害も受けずに相手のゴールラインを超えてしまうことである。
a)アイシングはゴールキーパー以外のプレーヤーがアイシングを犯した相手チームからのボールに最初に触れた時に発生する。
b)プレーの続行
1. フェイスオフから直接アイシングになった場合。
2. ボールがゴールラインを通過する前に、ゴールキーパーのリザーヴドゾーンのラインに触れるか若しくはゾーンに入った場合。
3. ボールがゴールキーパーの体若しくは装具の一部に触れた場合。
4. ボールがセンターのレッドラインを超えた時点で、ゴールキーパーがリザーブドゾーンの外にいた場合。
5. ボールがセンターのレッドラインを超えた後に、ゴールキーパーがリザーヴドゾーンを出た場合。
6. アイシングのボールを打ったプレーヤーの相手チームのプレーヤーがボールを受けようとしなかっと、オフィシャルが認める場合。
7. ゴールキーパーが、プレーヤーとして攻撃に参加している場合は、上記3.4.及び5は該当しない。
第71条 見失ったボール
乱闘又は選手が偶然にボールの上に倒れて、近くにいるオフィシャルがボールを見失った場合には、プレーは直ちに中断される。
第72条 認められるブルームの手渡し
a)ブルームを手渡ししようとするときは、いかなる場合も、片手で手から手へ渡すものとする。
b)プレーヤーは、プレーが続行中は、いかなる場合も一度に1本以上のブルームを所有しないこととする。
第73条 落としたブルーム
a)ブルームを落としたプレーヤーは次のプレーの中断まで、ブルーム無しでゲームに参加するか、ベンチ若しくは氷上のプレーヤーからブルームを受け取ることができる。
b)他のプレーヤーが故意にブルームを落としたプレーヤーに、ブルームを近づけてはいけない。
第74条 プレーの拒否
a)アドヴァンテージが発生するプレーが起こった場合若しくはペナルティーが宣告された場合に、チームがそれ以上ボールをプレーすることを拒否した場合には、即刻そのプレーは中断となる。
b)プレーヤーが自分の前に3秒以上ボールを留めておき、そのボールにさわろうともしないときには、そのプレーヤーはプレーの続行を拒否したとみなされ、オフィシャルは直ちにホイッスルを吹かなければならない。
第75条 ボールの進行の拒否
規則:自ディフェンシブテリトリーでボールを受けたプレーヤーは、相手プレーヤーの妨害を受けた場合を除き、相手側のテリトリーにボールを進めなければならない。この規則に対するいかなる違反もオフィシャルは速やかにこれを発見し、ホイッスルを吹くものとする。
a)時間を稼ぐために、ボールを交代させることは、いかなる場合も禁止である。
b)バリケードの禁止
バリケードとは、デフェンスの体勢をとらずに、ゴールを防ぐためにゴールネットの前又はその場で相手の進行を妨げることである。
第76条 アンプレイアブルボール及び、リンクの外に出たボール
規則:ボールがリンクの外に出た場合若しくは、リンクの一部と認められない物にあたって、リンク上にはね返った場合には、オフィシャルは直ちにプレーを中断しなければならない。
a)責任プレーヤー:最後にボールにさわったプレーヤーの責任であるとみなされる。
b)ゴールフレームはゴールキーパーの装具の一部とみなされる。ボールがゴールバー若しくはゴールポストに当たり、リンクの外に出た場合には、ゴールキーパーにブロックされたとみなされる。
第77条 認められないボール
a)プレー中のいかなる場合も、ボールがリンク上に2つ以上存在した場合には、プレーを中断せずに、そのプレーが完結するまで、正当と認められるボールを使いプレーを続行しなければならない。
b)第2のボールが正当と認められるボールに取って代わった場合には、チーフオフィシャルはプレーを中断しなければならない。
第78条 オフィシャルに触れたボール
リンク上のどこにおいても、オフィシャルに触れたボールが、そのままダイレクトにゴールに入った場合を除き、プレーの中断の原因とはならない。
第79条 ゴールクリーズ内の認められないボール
ゴールクリーズ内で打ったボール、若しくは、手、足、ハイブルーム又は体に直接ボールが当たった場合には、自動的にプレーは中断される。
第80条 認められるコンタクト
2人のプレーヤーがボールに近づいた場合に、ボールに触れるために接することは認められている。
第81条 肩より上でのブルームのコンタクト
ゴールを守ろうとしているゴールクリーズ内のゴールキーパーを除き、プレーヤーの肩より上に上がったブルームでボールを打ったり、さわったりすることは禁じられている。
以下の場合は自動的にプレーは中断となる。
1. ボールが違反したプレーヤー又はそのプレーヤーのチームメイトによってリカバーされた場合。
2. ボールが相手のゴールクリーズに入った場合。
第82条 怪我によるプレーの中断
a)怪我をしたプレーヤー
1. プレーヤーが怪我をし、プレーを続けることも、ベンチに帰ることもできない場合には、ボールがそのプレーヤーのチームの所有となった時点で、プレーを中断することができる。また、その事実が発生した時点で自チームがボールを所有していた場合、自チームがスコアリングポジションにいない限りは、直ちにプレーを中断することができる。スコアリングポジションにいる場合には、オフィシャルはそのプレーの完結まで待たなければならない。
2. 明らかにプレーヤーの怪我が重傷であると認められる場合には、直ちにプレーを中断しなければならない。
3. ペナルティーを受けるプレーヤーが怪我をした場合には、そのプレーヤーはペナルティベンチに入らずに更衣室に引き上げることができる。この場合代わりのプレーヤーをペナルティーベンチに座らせることとする。
4. 上記の怪我をしたプレーヤーが自らのペナルティー時間内にベンチに戻った場合には、そのペナルティー時間が終了するまで、プレーに参加することはできない。が、プレーが中断したときに、代わりにペナルティーベンチに座っているプレーヤーと交代することはできる。
5. 怪我をしたプレーヤーがプレーの中断の原因となった場合には、フェイスオフの前に控えの選手と交代しなければならない。
b)怪我をしたゴールキーパー
1. ゴールキーパーが怪我をしたときには、プレーの再開に2分間の猶予時間が認められている。そうでなければ、交代しなければならない。
2. ゴールキーパーが怪我をして交代した場合には、1分間のウォームアップ時間が認められている。
3. ゴールキーパーが怪我をし、プレーを続けることも、ベンチに帰ることもできない場合には、ボールがそのプレーヤーのチームの所有となった時点で、プレーを中断することができる。また、その事実が発生した時点で自チームがボールを所有していた場合、自チームがスコアリングポジションにいない限りは、直ちにプレーを中断することができる。スコアリングポジションにいる場合には、オフィシャルはそのプレーの完結まで待たなければならない。
4. ゴールキーパーの怪我が明らかに重傷であると認められる場合には、オフィシャルは直ちにプレーを中断しなければならない。