第7章 ペナルティーの種類

 

第83条  ペナルティーの種類

  ペナルティは有効時間で計られ、以下のように分類されている。

  a)マイナーペナルティー

  b)マイナーチームペナルティー

  c)同時に起こったマイナーペナルティー

  d)メジャーペナルティー

  e)セカンドメジャーペナルティー

  f)メジャーチームペナルティー

  g)同時に起こったメジャーペナルティー

  h)ミスコンダクトペナルティー

  i)ミスコンダクトチームペナルティー

  j)セカンドミスコンダクトペナルティー

  k)ゲームミスコンダクトペナルティー

  l)マッチペナルティー

  m)セカンドマッチペナルティー

  n)判定ゴール

  o)判定ゲーム

  p)ペナルティーショット

 

第84条  ペナルティー

目的:

1. 違反を犯したチームに相手チームがその違反により失ったチャンスと少なくとも同等の罰則を与えるため。

2. 両チームにルールを守ってプレーをする事を義務づけるため。

3. ルールに従ってプレーすることを拒否するプレーヤーをリンク上から排除するため。

 定義:決められた一定期間氷上から排除することにより、与えられた罰則に対し正当性を是認する。

  a)時間:有効時間で計られる。違反が重くなればなるほど、ペナルティー時間も長くなる。ペナルティー時間の開始は、プレー再開のフェイスオフが行われた時点とする。

    ペナルティーが課せられる場合:

       試合中のいかなる場合にもペナルティーが認められる。

   注)特に、ホイッスル後のコンタクトについてはいかなる場合もペナルティーの対象となる。

  c)方法:

1. 単純な違反の場合、違反を犯したプレーヤー若しくは指名を受けたプレーヤーは速やかにペナルティベンチに入らなければならない。(ゴールキーパーを除く。)

2. その後の試合に復帰する資格が無いと、そのプレーヤーが認められる場合には、速やかに更衣室に引き上げなければならない。

3. 両チームに同時にペナルティーが発生した場合には、ヴィジターチームのプレーヤーが先に指定されたベンチに入るものとする。つまり相手チームのベンチから遠い方である。

4. ゴールキーパーは、マイナー、メジャー、及びミスコンダクトのいかなるペナルティーによってもペナルティベンチに入る必要はないが、その違反が発生したときに氷上にいたプレーヤーに、ゴールキーパーの代わりにそのペナルティーが課せられる。

5. 特定することができないプレーヤー若しくはチームの代表が違反を犯した場合は、チームペナルティーとなる。この場合の、その違反が発生した時に氷上にいたプレーヤーに課せられる。

6. 怪我をしたプレーヤー、ゴールキーパー、又はチームがペナルティーを受ける場合には、チームの代表は氷上のキャプテン若しくはアシスタントキャプテンを通して、ペナルティーが課せられるプレーヤーを指名しなければならない。チームの代表が速やかにプレーヤーを指名しない場合は、オフィシャルが指名するものとする。

7. 指名を受けたプレーヤーは、自らが犯した違反によってペナルティーを受けた場合同様、直ちにペナルティベンチに入らなければならない。

定義:ディレイドペナルティー

   ボールを所有していないチームが違反を犯し、ペナルティーの対象となった場合には、そのチームがボールを所有するまでディレイドペナルティーとなる。

 

第85条  マイナーペナルティー

  a)マイナーペナルティーを受け、プレーヤーを欠いたチームは、ストップタイムで2分間少ない人数で戦わなければならない。

  b)1つ若しくはそれ以上のマイナーペナルティーにより、人数的ハンデを負って戦っているチームの相手チームが、1点若しくはそれ以上の得点を挙げた場合、ペナルティーは、起こった順番に、最初に起こったものから、解除される。

 

第86条  マイナーチームペナルティー

  マイナーチームペナルティーを受け、プレーヤーを欠いたチームは、ストップタイムで2分間少ない人数で戦わなければならない。この時間は、ペナルティーを受けているチームの相手チームが得点を挙げることにより短縮される。ペナルティーはその違反が発生した時に、氷上にいたプレーヤーに課せられる。

第87条  同時に起こったマイナーペナルティー

  a)両チームに同時にマイナーペナルティーが発生した場合には、人数的不平等は生じない。が、どちらかが得点を挙げるまで、氷上に復帰したりペナルティが解除されることはない。

  注)人数的不平等とは、一方のチームの氷上のプレーヤーが相手チームそれより少ない人数の場合をいう。

  b)1人のプレーヤーが連続するプレー中に、マイナーペナルティーを3つ犯した場合には、3つ目のマイナーペナルティーはメジャーペナルティーとなる。従って、そのプレーヤーに課せられるペナルティー時間は9分間となる。

  c)ゲームの正規時間内にマイナーペナルティーが両チームに同時に発生し、そのゲームがオーバータイムに入る場合には、オーバイタームの開始は4人対4人となる。ペナルティーを受けたプレーヤーは、そのペナルティー時間の終了後に、プレーが中断するまで、チームベンチ若しくは氷上に復帰することができない。

 

第88条 メジャーペナルティー

  a)メジャーペナルティーを受け、プレーヤーを欠いたチームは、ストップタイムで5分間、得点の有無に関係なく、少ない人数で戦わなければならない。

  b)プレーヤーがメジャーペナルティとマイナーペナルティーを同時に受けた場合は、メジャーペナルティーから先に受ける。

  c)プレーヤーがメジャーペナルティーとマイナーペナルティーを同時に受けた時に相手チームのプレーヤーが、メジャーペナルティーを、同時に受けた場合のみ例外とする。この場合、ペナルティーはマイナーペナルティーから受けることとする。この場合、ペナルティーを受けたプレーヤーは、マイナーペナルティーとメジャーペナルティーの両方の時間、ペナルティーベンチにいなければならず、又、その違反が発生したときに氷上にいた、当該プレーヤーのチームメイトも、マイナーペナルティーをペナルティーベンチで受けなければならない。

 

第89条  2つ目のメジャーペナルティー

  a)同一プレーヤーが同一ゲームにおいて、メジャーペナルティーを2つ受けたときは、そのゲームから退場しなければならない。その場合、控えのプレーヤーが代わって、ペナルティーベンチにおいて7分間(メジャーとマイナーの両方)ペナルティーを受けるものとする。つまり、ゲームの残り時間において、当該プレーヤーに対し、ゲームミスコンダクトペナルティーが課せられたとみなされるものである。

  b)このような場合、そのゲームのオフィシャルは、担当の懲罰委員会にそのことを明記したレポートを提出しなければならない。

 

第90条  メジャーチームペナルティー

  メジャーチームペナルティーを受けたチームは、得点の有無に関わらず、5分間少ない人数で戦わなければならない。ペナルティーは、その違反が発生したときに氷上にいたプレーヤーが受けることとする。

 

第91条  同時に起こったメジャーペナルティー

  両チームの同数のプレーヤーに、メジャーペナルティーが同時に発生したときは、ペナルティーを受けたプレーヤーは、ペナルティー時間の終了後、最初のプレー中断時まで、ペナルティーベンチにとどまらなければならない。プレーが中断したら、速やかに氷上に復帰するものとする。

 

第92条  ミスコンダクトペナルティー

  a)ミスコンダクトペナルティーを受けたプレーヤーは、ストップタイムで10分間ペナルティーを受けるものとする。その内の2分間、(つまり、マイナーペナルティーに当たる時間)、当該プレーヤーの所属するチームは、少ない人数で戦わなければならない。

  b)ミスコンダクトペナルティーに伴い、マイナーペナルティーが発生したときは、自動的に、ミスコンダクトペナルティーが効力を発した時のみ、その違反が行われたときに氷上にいたプレーヤーが代わりとして、マイナーペナルティーを受けるものとする。

  c)ゴールキーパーにミスコンダクトペナルティーが課せられたときは、代わりとして、その違反が発生したときに氷上にいた2人のプレーヤーがペナルティベンチに入るものとする。その内の1人は、マイナーペナルティーを受けたとみなされその満了時まで、またもう1人のプレーヤーはミスコンダクトペナルティーを受けたとみなされ、その満了時までペナルティベンチにいなければならない。

  d)ゲームの残り5分で発生したミスコンダクトペナルティは、自動的にゲームミスコンダクトであるとみなされる。

  e)ミスコンダクトペナルティーの時間が終了しても、終了後の最初のプレーの中断まで、ペナルティーベンチにとどまらなければならない。

  f)いかなる場合にミスコンダクトペナルティーにおいても、そのゲームのオフィシャルは担当の懲罰委員会にそのことを明記したレポートを提出しなければならない。

 

第93条  2つ目のミスコンダクトペナルティー

  a)同一ゲーム中、ミスコンダクトペナルティーを2回受けたときは、その2つ目のミスコンダクトペナルティーは自動的にゲームミスコンダクトペナルティーとなる。

  b)このような場合、そのゲームのオフィシャルは担当の懲罰委員会にそのことを明記したレポートを提出しなければならない。

 

第94条  ミスコンダクトチームペナルティー

  ミスコンダクトチームペナルティーを受けたチームは、その違反が発生したとき氷上にいた2人のプレーヤーをペナルティーベンチに入れなければならない。そのとき1人は10分間のミスコンダクトペナルティーが課せられ、もう1人にはマイナーペナルティーが課せられる。

 

第95条  ゲームミスコンダクトペナルティー

  a)ゲームミスコンダクトペナルティーを受けたときは、マイナーチームペナルティーと同様、そのプレーヤーを退場させるものとする。

  b)いかなるゲームミスコンダクトペナルティーも、その発生した時間に関わらず、ペナルティーを課せられたプレーヤーは次の試合は、出場停止とする。

  c)ペナルティーを受けたプレーヤーの記録は、10分間のペナルティーとみなされる。

  d)このような場合、担当の懲罰委員会にそのことを明記したレポートを提出しなければならない。

 

第96条  マッチペナルティー

  a)マッチペナルティーを受けた場合は、当該プレーヤー若しくは、チームの代表者の退場となる。

  b)いかなるマッチペナルティーでも、そのペナルティーを課せられたプレーヤーは、自動的に3試合の出場停止となる。

  c)懲罰委員会における審議がどうなろうとも、ペナルティーを受けたプレーヤーは、その懲罰委員会の許可無しにゲームに復帰することはできない。

  d)いかなるマッチペナルティーの場合も、そのゲームのオフィシャルは、そのことを明記したレポートを懲罰委員会に提出しなければならない。

  e)マッチペナルティーを受けたチームは、必ずその違反が発生したときに氷上にいたプレーヤーを、1人、ペナルティベンチに入れなければならない。このときのペナルティーは5分間のメジャーペナルティーである。

  f)いかなるマッチペナルティーの場合も、その発生した時間に関わらず、ペナルティーを受けたプレーヤーの記録は10分間のペナルティーとみなされる。

 

第97条  2つ目のマッチペナルティー

  a)同一シーズンにおいて、マッチペナルティーを2つ受けたプレーヤーは、その2つ目のマッチペナルティーは自動的に少なくとも5分間の出場停止となる。

  b)懲罰委員会における審議がどうなろうとも、ペナルティーを受けたプレーヤーは、その懲罰委員会の許可無しにゲームに復帰することはできない。

  c)そのゲームのオフィシャルは、そのことを明記したレポートを懲罰委員会に提出しなければならない。

 

第98条  判定ゴール

  ディフェンスチームのゴールキーパーがリンクの外に出ている若しくはゴールの前にいない等の理由により、シュートを直接ブロックできない場合で、オフェンスのプレーヤーが明らかにボールを持って相手のテリトリーに入り、いかなるディフェンスのプレーヤーも当該オフェンスのプレーヤーと、ゴールとの間にいないとき、以下の場合には、判定ゴールが認められる。

  a)規則に反して、氷上に入ったプレーヤーによってシュートを邪魔された場合。

  b)ボールをドリブルしているプレーヤーが規則に反して後ろからチェックを受け、シュートを邪魔された場合。

  c)ディフェンスのプレーヤーが、たとえボールをドリブルしているプレーヤに届かなくても、ブルームやその他の装具を投げつけた場合、若しくは、故意にゴールネットを動かした場合。

第99条  判定試合

  a)オフィシャルは規則に明記されているときには、違反を犯していないチームに勝利を宣言することができる。

  b)そのゲームのオフィシャルは、そのことを明記したレポートを懲罰委員会に提出しなければならない。

 

第100条  ペナルティーショット

注1:ペナルティーショットのときは、時計は止めることとする。

注2:違反がペナルティーショットとなる場合には、マイナーペナルティーは効力を失うものとする。

注3:怪我により、当該プレーヤーがペナルティーショットをできないときには、その違反が発生したときに氷上にいたプレーヤーが代わってペナルティーショットを打つものとする。

  a)実施:ペナルティーショットの権利を与えられたプレーヤーには2つの選択肢がある。この場合、そのプレーヤーはオフィシャルの求めに応じ、速やかにどちらを選択するか告げなければならない。その選択肢とは以下のとおりである。

1. オフィシャルはボールをセンターのフェイスオフスポットに置き、ペナルティーショットを打とうとするプレーヤーはオフィシャルの指示により、そこからボールを相手ゴールめがけてドリブルし、シュートを試みる。この場合進む方向は前方のみとし、一度シュートをすると、そのプレーは完結したとみなされる。跳ね返った場合はゴールとは認められない。その間、ゴールキーパーはボールがクリーズ前のブルーラインを超えるまで、ゴールクリーズ内にとどまらなければならない。これに違反した場合には、当該プレーヤーに再びペナルティーショットが与えられる。

2. オフィシャルがボールをゴールの正面25(7.62m)フィートの位置に置き、そこからプレーヤーがシュートを打つ。この場合、ゴールキーパーはクリーズから出てはいけない。

  b)上記のいずれの場合においても、全ての他のプレーヤーは、ペナルティーショットが行われる場所のレッドラインより反対のサイドにいなければならない。

  c)ペナルティーショットによるゴールによって、いかなるペナルティーも解除されない。

  d)ペナルティーショットが失敗した後のプレーは、ペナルティーを受けたチームのどちらかのエンドのフェイスオフスポットでのフェイスオフで、再開される。

 

第101条  ペナルティーの実施

  a)ペナルティーを受けたプレーヤーがボールをコントロールしている場合は、オフィシャルは直ちにホイッスルを吹き、ペナルティーを課する。

  b)ペナルティーを受けたプレーヤーの相手のチームがボールを所有している場合には、オフィシャルはディレイドペナルティーのサインをする。その後、ペナルティーを受けるプレーヤーのチームがボールを受けたら、直ちにオフィシャルはホイッスルを吹き、ペナルティーを当該プレーヤーに課する。

  c)1人のプレーヤーが1つのプレー中に複数の違反を犯した場合、ホイッスルの前か後に関わらず、与えられる全てのペナルティーを受けなければならない。

  d)ディレイドペナルティーが宣告されいてる間に、ペナルティーを受けないチームがゴールしたときには、最初のマイナーペナルティーのみが効力を失うが、その他のペナルティーは、課せられるものとする。

  e)ディレイドペナルティーが宣告されているときに、ペナルティーを受けないチームがオゥンゴールを決めた場合には、得点は認められるが、ペナルティーは通常通り受けなければならない。

  f)マイナーペナルティーにより少ない人数で戦っているチームに対し、ディレイドペナルティーを宣告されたときには、ペナルティーを受けないチームがゴールしたときには、少ない人数の原因となったマイナーペナルティーは解除され、新しいペナルティが課せられるものとする。

第102条  ジャッジミス

  a)オフィシャルは、ジャッジの後、フェイスオフを行うまでに、自らのジャッジを修正することができる。

  b)オフィシャルは、不本意ながら、ミスを犯すことがある。