収穫・食欲の秋
 

全国一のタマネギ産地

津別スキー場北見市は全国1の生産量を誇るタマネギの産地。秋、市街地を少し離れると、特産のタマネギの収穫作業が見られる。収穫のピークは8月下旬から9月下旬。収穫後、広々とした畑でコンテナに入った秋風を浴びている。

 北見市を含むきたみらい農協では、8月から4月まで全国に安定的に出荷している。品種は「スーパー北もみじ」が中心。少し辛味はあるが、いためると甘味が出るので、炒め物、煮物、ソテー、ハンバーグなど多くの料理に利用されている。市内の1部飲食店やホテルでは、オリジナルのタマネギ料理を出している。

 自分で作って食べるイベントもある。北見市端野では昭和61年から「カレーライスマラソン」がカレーの材料の野菜が収穫期を迎える9月中旬に実施されている。

 1チーム4人で、タマネギやジャガイモなど、カレーの材料を求めてコースを走り(1コースは歩く)、ゴール後はカレーを作り食べるという、食とスポーツの秋を満たすことができるもの。

 カレーといえば、きたみらい農協では、安全と品質にこだわった「おひさまカレー」(レトルト食品)を開発・販売している。

 
リンゴ狩り

 北見市昭和の果樹園ではリンゴ狩りができる。この地域は丘陵地帯でかつて果樹の栽培が盛んで、「昭和のりんご」とも称された。篠根果樹園では、「津軽」「旭」「レッドゴールド」などの約10種類を栽培し、10月からリンゴ狩りを楽しめる。もぎ取り、箱売り、オーナー制度もある。寒暖の差があるため、青森など本州産とは違い、肉質が締まり、糖分が多いという。

※篠根果樹園
 北見市昭和213
TEL.0157-25-5502
 

そば打ち

北海道はそばの全国1の産地、道北地方が主産地として知られているが、北見市でも栽培されている。同果樹園から山あいの農作地帯・美里へ。農業者による農業生産法人(有)美里そば工房(安斉誠一社長)では、無農薬栽培のそばを石臼で挽いた粉100%(つなぎなし)による手打ちそばづくりを体験できる(要予約、3人前、1,700円)食堂もあり、北見産そばを食べられる。新そばは、農繁期をはさむため11月以降。美里地域のそばによる地域おこしは10年ほどになる。新品種の「キタノマシュウ」を約5ヘクタール栽培している。農繁期の5月と9月は休業、両月以外は土日曜日の昼間営業。

 隣接した「上仁頃(カミニコロ)美里開拓資料館」では、薄荷蒸留釜や馬そりなど農機具、生活用品11,000点を展示し、北海道、同地域の開拓の歴史を伝えている。建物は廃校となった上仁頃小学校美里分校の校舎を利用している。また、同地域には北海道で最初に確認された鍾乳洞遺跡「美里どうくつ」(昭和38年)がある。出土された遺物や地理的環境から狩猟のために一時的に利用した住居と考えられている。

※(有)美里そば工房
 北見市美里418-2 TEL.0157-33-2526

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