■知床連山
オホーツク圏随一の山岳地帯。主峰・羅臼岳(1660m)から、知床半島の先端に向かい、三ッ峯、サシルイ岳、知円別、硫黄山を連ね、知床岳と続く。羅臼岳の山頂からは、知床連山の山並び、国後島、オホーツク海を一望、さらに阿寒、大雪の山々を望むことができる。
 
◇オロンコ岩
ウトロ港近くの高さ約60mの大きな岩(安山岩)。
この周辺に住んでいた先住民族「オロンコ族」にちなみ命名された。石段を登ると、頂上は平坦で展望が良い。
◇知床峠
知床横断道路(ウトロ−羅臼)の頂点、標高738m、冬期間は通行止め。ハイマツお樹海が広がり、眼前に羅臼岳、展望台から北方領土の国後島を望むことができる。
◇知床五湖
幻想的な大小五つの湖が原生林に点在している。樹林や知床連山を映した湖面は絶景。四季それぞれに表情を変える。

◇プユニ岬
ウトロから知床五湖、峠方面に向かう途中の高台にある。ウトロ港周辺を一望、オホーツクの海岸線、さらに阿寒の山を見渡せる。夕陽の名所。
◇夕陽台
ホテル・旅館が立地する高台にある夕陽の名所。オホーツク海に沈む夕陽と曲線を描く海岸線が見られる。自然がロマンチックなムードを演出する。

◇カムイワッカの滝
活火山・硫黄山から湧き出る温泉が滝を流れ、滝つぼが良い湯かげんの露天風呂となっている。カムイワッカは、アイヌ語で「神の湯」「魔の湯」という意味。滝つぼでは沢のぼりが必要。
◇フレペの滝
ウトロ灯台の高さ100mの断崖の割れ目から地下水が湧き出て落下している滝。フレペはアイヌ語で「赤い水」という意味。涙のように流れることから別名「乙女の涙」とも。
◇オシンコシン滝
オシンコシンは、アイヌ語で「エゾマツの多いところ」という意味。ウトロに入る手前、そうした環境の中、黒い玄武岩の断崖から水しぶきを上げて豪快に落ちる滝。落差約50m。流れが二つに分かれており、別名「双美の滝」とも。「日本の滝100選」に選ばれている。

■自然体験プログラム
知床の自然体験ガイドは、知床自然センターのほか、特定非営利活動法人、株式会社、各種団体も行っている。夏期は、知床八景、トレッキング、高山植物観察に加えて、登山、シーカヤック、ダイビングなどにも対応している。
知床観光の詳細は、知床観光案内所(電話01522-4-2639)へ。
■知床自然センター(斜里町字岩宇別)電話01522-4-2114
財団法人知床財団が「知床自然センター」を管理運営し、知床の自然情報を発信したり、問い合わせに応じたり、大型スクリーンによる知床の四季の上映も行っている。また、原始林、断崖、ヒグマの冬眠穴などを巡る1日コース、フレペの滝ネイチャーウオッチング、羅臼湖トレッキング、ワンデイトレッキング、ミニ登山、夜の動物ウオッチングなど体験プログラムを実施している。