五輪選手も輩出

カーリングのメッカで体験

「北見ハッカ」に触れたあと、道道北見常呂線を走り常呂へ。
北見市と合併した常呂は、オホーツク海とサロマ海に面した漁業と農業のまち。

 常呂の名前を一躍有名にしたのがカーリング。2006年のトリノオリンピックで「カー娘」ブームを呼んだ女子代表選手5人のうち、3人が常呂出身です。
 常呂には国内初の室内カーリング専用ホール(国際規格)があり、一般開放されています。つまり誰でも、国際大会の会場でカーリングが体験できるというわけ。シューズ、ブラシなどは無料で貸し出しされ、インストラクターの指導(有料)も受けられます。
 “氷上のチェス”と呼ばれるカーリングのおもしろさ、ぜひ一度体験してみては。

※問い合わせ (23)参照



 


カーリング元日本代表
(長野五輪出場)
敦賀 信人さん

カーリング元日本代表
(ソルトレーク、トリノ五輪出場)
小笠原 歩さん(旧姓:小野寺)

常呂出身の敦賀さんと小笠原さん。2人ともカーリングを始めたのは、ここ「常呂カーリングホール」で、中学生の時だったそうです。2人にとってここはまさにホームグラウンドです。このホールでのいちばんの思い出を尋ねると、敦賀さんは「2000年パシフィック大会で日本人男子チームとして初めて優勝し、世界大会へのキップを手にしたこと」。小笠原さんは「ソルトレーク、トリノ五輪出場を決めたのはこのホールでした」と。

 ふるさと常呂の好きなところは、敦賀さんは「サロマ湖の夕陽もいいけど、オホーツク海の朝日も素晴らしいですよ」。小笠原さんは「私は食べ物がおいしいところ。海はもちろん畑の恵みもおいしいですよ。特に私はジャガイモが大好き」。常呂は2人にとって自慢のふるさとのようです。

 


結氷のサロマ湖が会場

スノーモビルランド


常呂では例年1月から3月初旬までの日程で、「スノーモビルランド」が開催されています。結氷したサロマ湖と流氷のオホーツク海を眺めながら、真っ白な雪原をスノーモビルで走る。これぞオホーツクを舞台にした、冬ならではの遊びです。スノーモビルのほか、四輪バギー、バナナボート、チュービングなど、子どもから大人まで楽しめるメニューがいっぱい。スノーモビルの利用には専任のインストラクターが指導・同行するので、はじめての方でも安心です。

 スノーモビルランドの会場近くには、「ところ遺跡の森」があります。遺跡の森は、縄文時代からオホーツク文化、アイヌ文化期までの住居跡が残る大規模遺跡群で、復元された竪穴式住居も見られます。ところ遺跡の森入り口にある資料館「ところ遺跡の館」では、オホーツク地方の古代文化がわかりやすく展示され、古代への興味をかき立てます。

※問い合わせ (24)参照





 




旅の思い出を陶芸に

手工芸の館

常呂には「流氷焼(窯)」という独自の陶芸(技法)があります。地元の山の土と、サロマ湖産のホタテ貝、カキ貝、オホーツク海の海藻などを釉薬にしたもの。流氷の風景と同様に青と白が独特の雰囲気を出しています。
「手工芸の館」では、工房、窯などを完備しており、陶芸を体験できます。同町からも見える流氷の印象をモチーフにイメージを膨らませながら陶芸にチャレンジしてみては。オホーツクの旅の想い出になります。
初心者でも指導員の手ほどきもあり一時間三十分程度で、コーヒーカップ、湯飲みを作ることができます。焼き上がった作品は発送してくれます。

また、「手工芸の館」では、陶磁器の製造・販売も行っており、一階展示室には、さまざまな表情を持つ「流氷焼」などが展示されています。
常呂で冬のスポーツや遊びを楽しんだあと、宿泊地の北見へ。

※問い合わせ (25)参照
  冬が旬!!サロマ湖産カキ
冬、サロマ湖でカキ漁が盛んになります。
サロマ湖産のカキは小ぶりですが、繊細な甘味と、くせがないのが特徴。産地の新鮮なカキを召し上がれ。
 
北見 第1日目へ
北見 第3日目へ